こんにちは!神戸市灘区六甲道こころ整体整骨院です。
当院に来院される患者さんの中にも、立ち上がる動作の際に膝が痛いと訴えられる患者さんがいらっしゃいます。
ズキンと走るような痛みが膝に出たり、手すりなどがないと立ち上がれないなんてこともあると思います。
こういった立ち上がる時に出る膝の痛みの原因は何なのか?
ということについて投稿させていただきます。
膝の痛みは治りが悪いところであり、とっても厄介な症状です。
理由は、膝の関節自体がそもそも物理的な負荷を受けやすいからです。
荷重関節なんて言い方もされますが、立っているだけで体重の2倍の負荷がかかり、
階段の上り下りでは約5倍近くの負荷がかかるとも言われています。
ですので、物理的なストレスを受けやすいため変形性関節症に移行しやすいのです。
膝の関節はいろいろな場所の影響を受けやすいところでもあります。
膝の関節は、股関節と足関節の間に位置しています。
股関節は人間の関節で一番大きい場所、足関節は人間の重心に最も関係する場所です。
これだけ重要な関節に挟まれている膝の関節は、どうしても両者の影響を受けてしまいます。
足関節が外側に捻れば、それ以降の関節も外側に捻れる。
こういうパターンもあれば、股関節の捻れから起こるパターンもあります。
関節自体の捻れが強ければ、関節にかかるストレスも大きくなるので、それが痛みの原因多いのです。
関節系の疾患は、回旋力による問題が大きいのです。
で、こういった関節の捻れが生まれてしまうのは、足関節や股関節(厳密には骨盤)から起こることが多いのです。
そうなると、膝の関節は巻き込み事故のような感じで連鎖的に影響を受け、痛みを引き起こしているということが想像できますね。
立ち上がりでの膝の痛みに原因になりやすい場所は、運動学的に考えると以下のような要因が考えられます。
〇足関節の可動域制限
〇下腿三頭筋の筋力低下
〇股関節屈曲の可動域制限
〇大殿筋、大腿四頭筋、ハムストリングスの筋力低下
この4つが原因として大きいです。
そのなかでも、立ち上がりでの膝の痛みと関係が深いのは、
足関節背屈の可動域制限、下腿三頭筋の筋力低下です。
膝から下の問題が、立ち上がりでの膝の痛みを作っています。
これは具体的に言うと、身体の重心が関係してきています。
人間は常に重力に逆らって動いています。
重力に逆らうために、地面の反発力(床反力)を使って運動を行っていると言われています。
膝の痛みを抱えている方に共通するのは、重心が後ろに行き過ぎている方が多いということです。
重心が後ろに行くと、骨盤は後傾・股関節は外転外旋位・膝関節は屈曲位・足関節は背屈位という感じになります。
重心が後ろに行くときに見られる一連の変化は、筋肉を使わない状態になっているので、そもそも全身の筋力低下がみられます。
さらに、この状態では浮指という状態になり、地面に対して足の指が浮いてしまう現象が起こりやすくなります。
これは最悪で、歩く時の推進力として働くが使われないので、踵で踏み切って歩くか、小指に大きく体重がかかるような歩き方をします。
これが長期的に続いてしまうことで、足が上手く機能せず立ち上がりの動作で関節に負担のかかる状態になってしまうのです。
膝が痛い人ほどやってほしい運動があります。
それはつま先立ちの運動、カーフレイズです!
下腿三頭筋の筋力を付けるのと同時に、足関節の可動域を広げることが目的です。
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