六甲道こころ整体整骨院の神保です。
今回は普段の生活の中で意外と知られていなくてついついやってしまっていることを少し挙げていこうと思います。
皆さんは、腰痛や肩こりなどで辛さがでている場所を叩いたりしていませんか?
叩くと血行が良くなり、部位が温められるので筋肉がほぐれていく感じがしますよね。
しかし、ここで1つ考えていただきたいことがあります。
例えば、日常でこけたり・ぶつけたり、また、叩かれたりすると打ち身となり痛みや辛さが出ませんか?
では、体の辛い部位に対し、叩いたりして本当に大丈夫なのでしょうか?
肉体的観点でいうと体を叩くという行為は身体的攻撃となり、その攻撃に対して体は防御しようとする反応が生じます。
精神的観点でいうと体は負の感情(嫌・辛い・痛いなど)が入らなければ、体は抵抗せずに刺激を受け入れる状態ができ、叩くという物理的な刺激の意味が変わり、体に伝わります。
実際、整体院などでのもみほぐしが上記に当てはまります。
このように受け手側の意識次第で刺激の意味が大きく変わります。
ただ、注意点があります。それは自身や家族が体に対して刺激を入れるときです。
整体院などで働く人は体の知識があり、プロなので体に対して改善につながる刺激が入ります。
しかし、ただ固い=叩くでやってしまうと、楽になりたいという思いでおこなった刺激が体組織の破壊だけを起こし、より症状が悪化するケースがほとんどです。
他の話では、皆さんは辛い場所を温めることはしていますか?
温めると筋肉がほぐれるし、血が通って気持ちいいと感じると思います。
しかし、温めることにも落とし穴があります。
では、温めることについても1つ考えていただくとしましょう。
例えば、私達が食べている牛肉などの肉に火を通すとどうなるでしょうか?
お肉の色が変わり、肉の繊維などが切れやすくなっていませんか?
食べる肉などは組織が死んでいるのでそのように変化すると思っていませんか?
実はそうではありません。体を構成しているタンパク質は43度以上の熱を与えると死滅していきます。
これは生死にかかわらず、タンパク質が熱により変性を起こしているからなのです。
生死での違いとは再生されるかどうかということです。
このタンパク質の変性は人間にも当てはまり、温めすぎると組織が壊れて辛さや痛みがより悪化してしまいます。。
ちなみに風邪をひき、熱が出たときにに40度以上だと危険と言われるのはこのことが当てはまります。
温度等を気にせずに温めるということは実は体を傷つけていたということもあります。
では温めることは絶対にダメなのかというとそうではありません。
基礎体温程度の温度であれば体に対して負の変性は生じません。
また、水温であれば体に伝わる温度は-1~2度ですのでお風呂などでも大丈夫です。
サウナも直接伝わる温度はそれほど高くないですので大丈夫です。
人間ではだいたい37度辺りで最も組織の活性化が起こります。
ですので、体調不良以外でしたらその温度を目安に温めていただくのは大丈夫です。
ただ、冬に気を付けていただきたいものがあります。それは貼るカイロです。
貼らないタイプであれば体にあたる場所が一定ではなく、あたる場所変わるので大丈夫です。しかし、張るタイプは長時間同じ場所に高温の刺激が加わり、組織の破壊を招く危険性があります。たとえ、組織の破壊はされなくても熱エネルギーが体組織を弱らせるので十分に気を付ける必要があります。
まとめると高温すぎるものや長時間の使用に気を付けていただくのが温める上では重要です。
先に述べた叩くということにも実は熱が少し関係しています。
他にも運動をすることでの注意点なども熱が関係しており、水分摂取も関係してきます。
筋トレなどの運動については、また、別の機会で述べようと思います。
叩くや温めるという行為も知らず知らずのうちに世間に広まり、多くの人が行っています。
ただ、その行為が本当に大丈夫かを確認せず、周りがやっているからと安心してしまうのは怖いことです。
全ての行為に対し、正確にお答えはできないかもしれませんが、自身がやっていること、今後どうすればよいのかを体に詳しい人に相談してみてください。
行っている行為に注意して皆さんがより健康で過ごせることを願っております。
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