六甲道こころ整体整骨院の大野です。
本日はなぜ『女性は骨粗鬆症になりやすいか?』についてお話していきます。以前にもお話したことのある内容も含みますがまた読んでみてください。
女性は生まれつき骨格が小さく筋力も男性より弱く妊娠や授乳でさらに弱くなる、また妊娠や授乳期などカルシウムを大量に必要とする時期があります。
ホルモンもかなり影響してきます。ホルモンは骨の新陳代謝をスムーズに行う作用があります。閉経期を迎えると、卵巣からでる女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌量が急激に減少します。 エストロゲンは骨の吸収を抑制する作用がありますがこの働きが弱くなるので骨の量も減っていきます。
また腎臓で作られてカルシウムの吸収を助ける活性型ビタミンDが減るので腸管からのカルシウムの吸収も悪くなってしまうのも原因のひとつです。 そうすると血中のカルシウム濃度を下げないために副甲状腺ホルモン(上皮小体ホルモン)のパラソルモンが分泌されて骨からカルシウムを取って血中のカルシウム濃度を上げていきます。 元々血中には体の全部のカルシウムの1%ほどしかない為なくなってしまうと生命を維持することができなくなるので骨の中に貯蔵しているカルシウムを取ってきます。 つまりホルモンの異常で骨の新陳代謝がスムーズにいかなければ、いくらカルシウムを取っても骨の形成には結び付かないです。閉経後にエストロゲンが減少するのは自然のことですが過激なダイエットなどでもホルモンのバランスを崩すことがあります。
★ホルモンの説明
〇エストロゲン→生殖器の発育など女性の機能をコントロールする女性ホルモンで卵巣から分泌される。骨にとっても重要な役割を担い骨芽細胞の働きを助けて、破骨細胞の働きを抑えます。腎臓で活性型ビタミンDがつくられるのを助ける働きがあります。
〇副甲状腺ホルモン、上皮小体ホルモンパラソルモン→血中カルシウム濃度が低くなると分泌されます。すると破骨細胞が活発になり骨の吸収を促進させます。また、腎臓の尿細管からカルシウムの再吸収などをビタミンDを介して間接的に促進します。そして血中カルシウム濃度を一定保っています。
〇ビタミンD→口から摂取されたビタミンDと紫外線に当たって皮下脂肪につくられるビタミンDは腎臓で活性型ビタミンDになります。近年ビタミンDとホルモンの一種として扱われるようになってきました。このホルモンの働きは腸管からのカルシウムの吸収を活発にすることです。
〇カルシトニン→パラソルモンと反対の働き。甲状腺から出ます。
副甲状腺肥大などでパラソルモンが異常に分泌されることがあります。 パラソルモンが異常に分泌されると骨からカルシウムを必要以上に取ってきてしまうため骨がもろくなります。
低回転型、高回転型などに分けられて低回転型は骨の吸収も形成も減少しているが、形成がより減少している老人性や閉経後にみられる。 高回転型は骨の吸収も形成も増加しているが吸収がより増加している場合になる。内分泌系骨粗鬆症ともいわれて、甲状腺機能亢進症、上皮小体機能亢進症でみられて栄養型骨粗鬆症といわれビタミンD過剰症でみられる。
現在の骨粗鬆症の判定基準によれば、50歳以上の女性の約24%がこの病気になるといわれています。 一方、男性ではあまり心配はなく、多くは80歳をすぎないとなりません。
★このままだと少しわかりにくし長いので簡単にまとめます。
骨粗鬆症の原因は… 女性は生まれつき骨格が小さく筋力も男性より弱く妊娠や授乳でさらに弱くなる、また妊娠や授乳期などカルシウムを大量に必要とする時期があります。閉経後女性ホルモンであるエストロゲンが減るパラソルモンが過剰に出る。などのホルモンバランスの乱れで骨からカルシウムがどんどんなくなっていき。脆くなります。
対策としてはカルシウム不足等にならないように食事に気を付ける。バランスよるカルシウム、ビタミンDを摂取する。チーズ、魚、キノコ類(牛乳は私はオススメしません。賛否両論あり長くなるので割愛します)を積極的にとる。 カルシウムの吸収を妨げるリンをとりすぎないようにする。→スナック菓子、インスタント食品控える アルコール、タバコ控える→カルシウム吸収妨げる ほどほどに日光浴(花粉症にもいいそう。サーファーに花粉症はいないという本が有名)。 適度な運動。←これ大切です。運動することで骨が刺激を受けて骨に負荷をかける方が骨は強くなります、 また院にあるウォーターベッドも全身に刺激を与えるので効果的です。手技で刺激を与えたり筋力トレーニングをするのもまた良いです。
とまあこんな感じでしょうか?次は膝の痛みに有効な体操や変形性膝関節症などの話をしていきます。
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