六甲道こころ整体整骨院の大野です。
本日はアキレス腱のまわりの炎症、痛み『アキレス腱滑液包炎』についてお話していきたいと思います。
〇アキレス腱滑液包炎とはいうのは…アキレス腱と踵の骨の付着部には骨や他の組織との摩擦を軽減するための滑液包という袋状のものが存在する。 このアキレス腱の滑液包 が合わない靴などを履いたり長時間酷使したりすることによって繰り返しの摩擦や圧迫の刺激で炎症を起こしてしまうことを言います。
〇滑液包炎の症状は…関節の動きが悪くなったり、痛みが出てきます。 この障害をハグルンド病またはパンプバンプ病と呼ばれています。
アキレス腱滑液包には皮下組織とアキレス腱との間にあるアキレス腱皮下滑液包とアキレス腱と踵骨の間にある踵骨後部滑液包などが存在する。
アキレス腱滑液包炎ではこの一方の滑液包もしくは両方が炎症を起こします。
〇詳しい症状… アキレス腱踵骨付着部および周囲の痛み、腫れ、発赤が見られます。足関節背屈(上に曲げる)によるアキレス腱伸張(アキレス腱伸ばす肢位)で疼痛を誘発することもある。
皮下滑液包炎ではアキレス腱踵骨付着部のやや外側に腫瘤と発赤が出ることがあり、この症状は pump bump パンプスによるコブとよばれています。 踵骨後部滑液包炎では逆にアキレス腱踵骨付着部の内側に圧痛を感じるが、腫瘤を形成する症例は非常に少なくなっている。
〇 原因… 主な原因としては 靴のかかと部分による圧迫や摩擦刺激 など靴のかかと部分の形状が合わないときに発症しやすいので、靴を新しくしたときなど起こってきます。 また、踵の骨が通常よりも後上方に大きく盛り上がった形をしている人や、ハイアーチ(甲髙)、内反足の人は、滑液包が踵骨の膨隆部の圧迫や摩擦を起しやすくなるため、滑液包炎の発生頻度が高い傾向があります。
〇治療… 炎症がひどい場合は1週間ぐらいの安静を要する。
靴による圧迫など外的なストレスにより炎症を起こしていることが多いので、先ずは患部の保護とアイシングなどの消炎処置が必要です。
湿布を貼ったりなど炎症を抑えたり、超音波施術で患部の血の流れを改善するのも効果的です。
長時間放置し続けてしまうと、しこりができたりなど痛みが慢性化してしまうので、熱や腫れが引いたならば踵からふくらはぎにかけてストレッチをすることをおススメします。
踵を少し高くするヒールウエッジを靴に入れて、靴のかかと部分が患部に当たらないようにするなどの工夫が必要です。また、ハイアーチや内反足の場合は踵が外側に下がる傾斜を起すために靴と骨の隆起部との圧迫や接触がおきるので、踵の外側を持ち上げるように調整するRウエッジを使用すると症状を改善することができます。
踵や足部の形状に異常があり、慢性化の傾向を呈する症例では整形外科による手術を行うこともあります。
通常予後は良好ですが、皮下滑液胞に形成した腫瘤は慢性化すると痛みを感じなくなり、そのまま固まって残ってしますことがあります。
こころ整体整骨院では鍼灸や足湯などを合わせた施術もおこなっているので治りもいいかと思います。
気になることがあればなんでも聞いてくださいね。
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