こんにちは!六甲道こころ整体整骨院です
今回は灸の話を少し細かくしていこうと思います。
灸(やいと)の原料は”よもぎ”で、よもぎからもぐさになります。
◎灸の歴史
灸は約3000年ほど前、古代中国で発明されました。
日本には遣隋使や遣唐使によってもたらされたとされています。
松尾芭蕉の”奥の細道”にも「足の三里に灸するより」とあるように、旅路の疲れを癒したりするのに使われ、民間療法として広く伝わっていきました。
◎灸の種類
灸を撚り皮膚の上に直に乗せ据えるのが主流ですが他にもたくさんの種類があります。今回一部を紹介したいと思います。
せんねん灸 ・・艾と皮膚の間に隙間があり、軸射熱による刺激を与えるもの。皮膚に直接ついていないため火傷のリスクが少ない
薬局などで売っているので自分で据えることもできます。
長安(チャンアン)・・せんねん灸と同様に艾と皮膚の間に隙間があるので火傷のリスクが少ないです。
カマヤミニ ・・炭化艾を使っているため煙やニオイがほとんどないです。
◎灸のリスク
火を使うのでどうしても火傷のリスクがあります、特に個人で灸を据えるときは”せんねん灸”を使うことが多くなると思います。
“せんねん灸”は底が粘着面になっていて、皮膚に固定するためお灸が倒れて火傷することはほとんどありませんが、予想以上に熱くなった時には簡単には外せません。理由は前記の通り固定されているため、あとは台座が熱くなっていることが原因です。
また、お灸に少し慣れた方がもっと刺激が欲しいということで強刺激のお灸を買って使い、熱いけど我慢した結果火傷になってしまったり、水膨れができてしまうことが多々あります。
他にも火を使うのでものによっては火事のリスクもあります。棒灸に多いと聞いたことがありますが、棒灸は大量の艾を詰めているため火が消えにくく、消したつもりでも中でくすぶっていることが稀にあります。
この2つのリスクを回避するためにも、初めて灸を受ける方は専門の機関で受けることをオススメします。
専門機関でも火傷のリスクはゼロにはなりませんがその人に合った刺激のお灸をしてくれると思います。
◎灸を据えるおすすめのツボ
お灸をするのにおすすめのツボをいくつか紹介します。
足三里・・上記にも出てきました”奥の細道”に出てくるツボです。膝の外側、膝蓋骨(膝の皿)の下から親指以外の指4本下に下がったところにあります。
三陰交・・内くるぶし
勇泉 ・・足の裏にあるツボです。特に女性におすすめのツボで”冷え”に効果的です!また、腎臓の働きを良くするので体内の水分の調節をしてくれます。
足をグーにした時、足裏にくぼむところが勇泉です。
合谷 ・・様々な症状に用いられ”万能のツボ”として有名です。頭痛や花粉症、歯痛・肩こり等々使えるので”困ったときに使えるツボ”になっています。
人差し指と親指の骨の間、人差し指の骨の内側にあります。