六甲道こころ整体整骨院の神保です。
タイトルにもある様に「腱」って何か知っていますか?
有名どころでいうとアキレス腱がありますよね。
生き物の体のことを少しでも勉強した人であればどういったものなのかは分かるのではと思います。
しかし、「腱」という言葉は耳にしたことはあるけど何であるのかよくわからない、どこにあるのかわからないという方がほとんどではないかと思います。
体の解剖学の先生ほど詳しく説明できませんが皆さんにも少し知っていただけたらと思いますので腱についてお話したいと思います。
「腱」とは筋肉の両端ある部分のことを言います。皆さんがイメージする一般的に広まっている筋肉とは解剖学や生理学でいうと筋肉の腹と書いて筋腹という部分を指します。この筋腹の部分がそのまま骨に付いているのではなく、筋繊維が集約し、筋肉の端にある腱となって骨に付着します。
ですので大まかにいえば腱も筋肉ということになります。
関節が動くときも筋腹の部分が縮まり、腱が引っ張られることで骨が動きます。
じゃあ、腱って何をしているの?となる方が多いと思います。
腱は筋肉が力を発揮しようと縮まるときにまず反応する部分になります。
腱の中には刺激を感じる受容体があり、その度合いで筋にどれくらいの力を発揮したらいいのかを伝えます。
それはどういうこと?となる方もいると思います。ここで1つ試していただきたい実験があります。
脚気という状態を知っていますか?これは膝のお皿の下部分を強く叩くと膝が伸びてしまう反応を言います。
この反応を別名では腱反射といいます。
これは腱に強い刺激が入り防御反応として起こります。
代わりに痛くない程度で筋肉を叩いてみてください。この時には関節が強く反応するということはないと思います。
じゃあ、筋肉がなくてもよいのでは?と考えられるかと思いますがそうではないのです。
腱自体には血管や神経が通っていないので動きの主体は筋肉の筋腹になります。
実際にトレーニングして変化するのは筋腹ですし、腱はほとんど影響を受けません。
ただ、外的刺激が入った時も脳からの内的刺激が入った時も筋肉がまず反応するのではなく、腱に刺激が入ってから筋肉は動きます。
整体を受けに来られる患者さんの中には体が動かしにくいと訴えられる方もいます。
こういった場合は筋肉に原因がある場合もあれば、腱の反応が十分に出ておらずに筋肉への反応が出ていない可能性があります。
ここで少し私自身が経験した話を記載します。
過去にトレーニングをしているときにもう腕が痙攣し、力が入らない状態でしたが無理にトレーニングを続けました。
その翌日に腕を曲げようと意識しても全く腕は動かず、自身では肘を最大限に曲げているつもりでも10度程度動いているかどうかしか曲がっていませんでした。目で確認してもそこに腕があるのに腕自体の感覚や反応が脳に帰ってこないのでまるで腕がなくなったような感覚に陥りました。徐々に治っていき、2~3ヶ月で元通りに動かせるようになりましたが、今思い出しても怖い体験でした。この時の感覚で少しおかしかったですが「痛い」という感覚が自身に入った時にかなり嬉しく感じたことを覚えています。
この体験でいえることは腱内の受容体が刺激を受容できない状態となったため、筋肉を動かせなくなり、また、それに伴う痛いなどの感覚も無くなったということです。
これはかなり危険な状態といえますのでそうならないためにも普段からの身体への気配りが大事になります。
少し話が大きくなりましたが、「腱」は身体を保持するものとしてかなり重要だと言えます。
健自身が硬くなったり余裕がなくなると大きなけがの手前ということにもなりかねませんので、ある程度の運動や整体などで調整するのをオススメします(笑)
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